この記事は洗面台水栓の交換をやってみようというときのための商品選択のポイント解説になります。
商品選択といっても取り付け可能かどうかを調べるためのポイントということなので、商品の紹介などはありません。
「洗面”所”水栓」と呼んでもいいのですが、「洗面所」と言うと一つの部屋というか区画になってしまいます。
蛇口自体は洗面所の中の「洗面台」や、「洗面器」に取り付けられているので範囲を狭める意味でも「洗面台水栓」と呼ぶ方がいいのかもしれません。
交換する水栓を選ぶポイント
洗面台水栓を交換しようと思っている場合の商品選択のポイントを簡単に説明します。
デザインや外観、素材に関してはお好みで選んでも構いませんが最低限のポイントは抑えておきましょう。
洗面台水栓のサイズ

通常、洗面台水栓は洗面ボウルのサイズに合わせて作られています。
大きな洗面ボウルが使われている洗面台はシャワーが伸びるタイプの蛇口や、吐水パイプが長い水栓がついています。
洗面台水栓のサイズは、洗面ボウルに合わせたサイズで作られているということです。
通販サイトや量販店などで、「カッコいい!」「おしゃれ!」というだけで商品を選んでしまうと取り付けた後で使い勝手が悪くなったということになりかねません。
交換したい商品が見つかったら、その商品のメーカーサイトで寸法図を見て吐水位置が洗面ボウルのどの辺りになるか確認しましょう。
吐水位置とは蛇口のレバーやハンドルを操作したときに水が出てくる場所のことです。
洗面ボウルが大きいのに吐水パイプが短いと手を洗ったり、顔を洗ったりするときに窮屈になってしまいます。
逆に洗面ボウルが小さいのに吐水パイプが長い大きな蛇口に交換してしまうと洗面ボウルの外に水が飛び散ることが多くなってしまいます。
交換する水栓によっては使い勝手が良くなることもあるので、水栓の寸法、サイズの確認は商品選択の大事なポイントです。
洗面台の取り付け穴

洗面台側には水栓を取り付けるための穴があいています。
この穴が1つしかないのに2つ穴用の水栓を買っても新たに穴を開け直さなければなりません。
洗面台の素材によっては新しく穴を開ける作業中に割れてしまう事もあるので取り付け穴が同じ数の商品を選びましょう。
ただし、2つ穴、3つ穴の洗面台に1つ穴用の水栓を取り付けることは比較的簡単です。
ぽっかりと取り付け穴が残っていても上から穴を塞ぐようなプレートなどを貼ってしまえば特に問題ありません。
また、取り付け穴の数だけではなく穴のサイズも重要なポイントになります。
寸法図や仕様説明書に記載されていることが多いと思いますが、取り付け穴径33~35ミリとか37±2ミリといった記載があります。
同じ2つ穴のタイプだとしても蛇口のタイプによっては穴のサイズが全く変わってしまいます。

画像の水栓はシャワーホースもついている洗面台混合水栓です。
水栓を取り外すと取り付け穴も2つありますが、穴のサイズは28mmとなっています。

また、穴と穴の間の感覚が102ミリという規格になっているので一番流通している形状の洗面台シャワー水栓の取り付けはできません。
取り付け穴が小さい場合には削って穴を広げることを考えてもいいのですが、大変な労力がかかるということと、穴を開け直す作業と同様に洗面台自体を傷めてしまうことがあります。
このように取り付け穴が小さい場合にはリスクの高い作業が必要になってしまいますが、穴が大きすぎる場合には専用のアダプターを入れて穴を狭めるなどの処置をとれば問題なく取り付けられますが、事前に「穴径変換アダプター」などの準備が必要になります。

穴変換アダプターも、合わせる穴のサイズに合わせて何種類もあるので適合するサイズのものを用意しましょう。
洗面ボウルの穴のサイズがわからない場合には洗面台の製造メーカーや水栓の製造メーカー問い合わせる、メーカーサイトで寸法図などを確認するなどの方法があります。
メーカーもわからない、型番もわからないというようであれば洗面台の下に潜り込み水栓の裏側を見る方法もありますが水栓が取り付けられたままでは定規やメジャーがあてづらいので、正確には測れません。

水栓を1度取り外すことで正確に取り付け穴のサイズは確認できますが、交換を考えているような古い器具を再度取り付ける作業は大変です。
接続部のパッキンも劣化しているので付け直した後に配管の繋ぎ目などから水漏れしてしまうことがあるので付け直すのは現実的ではありません。
取り付け穴のサイズ確認のために水栓を取り外すようであれば、新しい水栓が届くまで数日間使えなくなるということを前提にして作業しましょう。
洗面ボウルの排水との関係
洗面ボウルの多くのタイプでは水を溜めることができるように栓がついています。

ゴム栓で水を溜めるタイプの洗面ボウルの場合で、現在の洗面台水栓からゴム栓がついているようであれば同じようにゴム栓がついている水栓を選びましょう。
ただし、別に水を溜めることはない・ゴム栓だけ脇に置いておいて溜めるときだけ使うので水栓に鎖で繋がっている必要はないというのであれば交換する水栓の選択の幅が広がります。

つまみを引っ張ったり押し込んだりすることで栓が上下する仕組みはポップアップやプッシュアップと呼ばれる仕組みです。
この操作部が水栓の後方に取り付けられている水栓があります。
ポップアップ式であれば棒が水栓を貫通しているので水栓本体の後方に穴があいています。
プッシュアップ式は外観はポップアップ式と同じようですが、排水パイプから伸びているワイヤーを洗面ボウルの下で引っ掛けることができるような仕組みになっています。
古い水栓がポップアップ式であれば同じように水栓後部に棒を通せる穴があるタイプを選ぶ必要があります。
また、ポップアップ式の棒を通す穴は洗面ボウルにもあいていますが、古い水栓と違うメーカーを取り付ける場合に洗面ボウルのポップアップ用の穴を通らないケースがあります。
そういった場合にもポップアップの穴を広げたり穴を開け直す必要があるので出来るだけ同じメーカーの後継機種を取り付けましょう。
プッシュアップ式の場合にも問題があります。
新しい水栓のプッシュアップの部品が排水パイプ側のワイヤーと接続できるとは限らないので場合によっては排水パイプも交換しなければならなくなることもあります。
こちらの場合にも同じメーカーの後継機種を取り付ける方が無難です。

ポップアップやプッシュアップの操作部が水栓と離れた位置についていることがあります。
その場合には交換する水栓の選択肢は広がりますが、このような配置の場合にポップアップ式の水栓を取り付けてしまうと問題があります。
ポップアップ式の水栓の場合には水栓の背後に棒を貫通させる穴があいているため穴を通って洗面ボウルの下に水が回ってしまう可能性があります。
そのため背後の穴をコーキングで塞ぐなどの処置が必要になります。
また、プッシュアップ式の水栓を取り付けた場合には操作部が水栓の背後に飛び出ているという状況になってしまいます。
洗面水栓の取り付け位置
洗面台水栓の取り付けられている位置が化粧キャビネット側である場合があります。
化粧キャビネットに取り付けられているような場合には化粧キャビネットのデザインに合わせて作られていることが多いので交換できる商品はメーカーの後継機種などに限定されてしまいます。
また、洗面ボウル側に取り付けられている水栓でも取り付け位置が傾斜面になっているタイプがあります。


傾斜面の角度は8度、11度・・45度など数パターンあります。
こういったタイプの水栓の場合にも製造メーカーに問い合わせる、製品図面などを確認して角度が合う水栓を選択しなければならないため取り付け可能な製品が限定されてしまいます。
まとめ
かなり大雑把ではありますが、水栓のサイズ・取り付け穴のサイズ・洗面ボウルの栓・取り付け位置など新しい水栓を選択するためのポイントを上げました。
全てのポイントを参考にして好きなメーカー、好きなデザインの水栓に交換することができれば一番です。
特にこだわりがないようであれば、洗面台のメーカーや洗面水栓のメーカーに問い合わせて後継機種を案内してもらうという方法もあります。
ただし、後継機種ではない他メーカーの製品の方が安く買えるかもしれないという可能性も捨ててしまうことになります。
今回ご説明したポイントを参考にして、より安く、より良い商品を購入しましょう。


