洋式トイレの交換作業の様子とトイレ交換をするときに気を付けたいポイントの記事になります。
トイレは大きく洋式と和式に分かれます。
一般家庭で和式トイレは、あまり見かけなくなりました。
和式トイレにも利点はありますが、足腰、膝に負担がかかるので洋式トイレに交換した、洋式トイレのように座れる便座を取り付けたというご家庭も多いと思います。
そんな新しい仕組みのイメージの洋式トイレも20年、30年・・と経過してくると汚れがこびりつく、修理する部品が無くなったなどの理由で交換せざる負えないこともあります。
トイレを交換する理由
今回交換する前トイレは一般的に多く設置されている便器・タンク・便座の組み合わせでセットになっているトイレになります。
トイレ交換を考える時はどんなきっかけなのか、このトイレをサンプルに考えてみます。

画像のようにまだまだ使えそうなトイレです。
ただ、便座(シャワートイレ)は一度交換しているようですが、10年経過しています。
メーカーはINAXで、色はブルーグレーです。
※INAX(イナックス)は現在LIXIL(リクシル)のブランドの一つになっているので『メーカーはLIXIL』と書くのが正しいのかもしれませんが、INAXがトイレのブランドとして広く知られていることには変わりないのでINAXと記載しています。
シャワートイレが壊れた
トイレタンク内のボールタップ、排水弁などの消耗品はメーカーが製造しているので取り寄せが可能です。
ただし、今回は便座(シャワートイレ)から水漏れしていました。
シャワートイレやウォシュレットなどの温水洗浄暖房便座はトイレタンクの部品と違い、7年~10年ほどで修理部品の供給が終わってしまいますので必然的に交換しなければならなくなってしまいます。
シャワートイレだけ交換するという選択もありますが、現在メーカーでは白やオフホワイトという色のみ標準カラーになってしまっています。
ブルーグレーという色は注文生産品、簡単に言えばオーダーメイドという扱いなので注文から1週間~10日みなければ入荷しません。
そういった商品は定価が一緒でも値引き幅が少なくなってしまいます。
値引き幅が多いカラーの白やオフホワイトを取り付けるという方法もありますが、ブルーグレーの便器とタンクに白い便座だと少し違和感があります。
また、便器・タンク・シャワートイレの3つの商品で組み合わせてあるトイレ価格割合は、1:1:3くらいの割合でシャワートイレが一番高い割合になります。
組み合わせのセットの中で一番高い商品が交換必要であればセット交換を考えるのは自然なことかもしれません。
便器とタンクの汚れが簡単に落ちない
INAXは『伊奈製陶』、TOTOは『東洋陶器』という名前でした。
名前の通り便器とタンクは陶器で作られています。
パナソニックのアラウーノやユニットバス用のトイレタンクなど陶器ではないトイレもありますが、ほとんどは陶器になっています。
陶器の表面をツルツルになるように加工して汚れがつかないようにコーティングを施してありますが、古くなってくるとコーティングの効果が落ちてきたり目に見えない細かい傷に汚れが染みついたりして掃除をしても汚れが落ちなくなってしまいます。
また、しっかりと掃除をしようとするあまりゴシゴシとこすったり、強い薬品を使うことで余計に細かい傷を増やしてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
新しいトイレの方が、加工やコーティングの技術も上がっているので汚れを落とすのが大変になってしまうようならセット交換を考える時期かもしれません。
節水を考えている
新しいトイレになると節水の効果が期待できます。
20年、30年前のトイレではトイレタンクの容量が10リットル、15リットルでなければ汚物を流す、便器の洗浄能力が発揮できないという作りが主流でした。
各メーカーの研究、開発のおかげで今では4リットル、5リットル程度の水で汚物を流し、便器の洗浄ができるようになりました。
普段の利用状況にもよりますが、節水トイレに交換すると水道料金が下がることがあります。
まれに節水トイレに交換することで下水管で問題が起きることがありますが、水道の節約ということで考えればトイレ交換という選択はいいかもしれません。
トイレ交換の手順
まず、家財を濡らす可能性があるので雑巾やタオルを多めに用意します。
雑巾を絞ったりすることもあるのでバケツを一つ用意します。
便器の溜まっている水を汲みだすために手動ポンプがあれば便利ですが、雑巾でも代用できます。
工具に関しては家庭の水道工事で用意しておきたい工具として別の記事でご紹介します。
止水栓を閉める~タンクを取り外す
最初にトイレの止水栓を止めます。
水を止めてしまえば、その後の順番は入れ替わっても構いませんが、とにかく最初は水を止めるようにしましょう。
止水栓も後で交換することになりますが、止水栓はタンク脇の壁面や床から出ているのでトイレを撤去してからの方が作業スペースが広くとれるのでトイレの撤去を優先します。
止水栓を止め、トイレタンクのレバーを引いて水を流しタンクの中を空にします。
タンクが空になれば通常は水が補給されますが、止水栓が閉まっていれば水は補給されません。
水が補給されないようであれば止水栓がしっかり閉まっているということです。
少しでも水が補給されるようであれば、止水栓が閉まりきっていないということなのでもう一度確認します。
止水栓が古くなっていると閉まりきらない、回らない・動かないという場合もあります。
そういう時には水道メーターのところにある水道の元栓を止めるようにしましょう。

止水栓を閉めて水が出ないことを確認したら、どんどん取り外していきます。
トイレタンクのフタを外す、トイレタンクとシャワートイレにつながる配管、便座などを取り外します。
便座を取り外したらトイレタンクを取り外すことになりますが、便座を取り外す前にトイレタンクをはずしても問題ありません。
便座を後に外した方が便座に腰掛けながらタンクを取り外す作業ができるので楽かもしれません。

トイレタンクまで取り外すとタンクの壁の汚さに気づきます。
トイレタンクを取り外す機会は、めったにないので、壁の拭き掃除もします。
便器の取り外し~トイレの設置
便器に水が溜まったままの状態で便器を外すと床が水浸しになってしまいます。
溜まっている水は手動ポンプなどでバケツに汲み出します。
灯油を補給するときにつかうようなポンプです。
手動ポンプがなければ少し手間ですが、雑巾などで水を吸いバケツで絞り・・というのを繰り返します。

便器を取り外すとトイレの排水口の接続部分が出てきます。
長年設置されていたトイレだと便器の形がハッキリわかるくらい跡がついています。
できるだけ床掃除をしてキレイにしましょう。
ただし、強い薬品をつかったり、かなタワシなどでこすってしまうと床が傷んでしまうだけです。
落ちない汚れは落ちないものと諦めましょう。
新しいトイレの設置
新しいトイレの梱包を開けると必ず施工説明書が入っているので取り付けは基本的に施工説明書に従って行います。
ただし、広々としたスペースがあるうちに止水栓を交換した方が楽なので最初に止水栓を交換するようにしましょう。
止水栓は一般的にトイレタンクの梱包の中に入っています。
便器の梱包を開ける前にトイレタンクの梱包を先に開け、止水栓だけ取り出します。
梱包から止水栓を取り出したら、ハンドルをしっかりと閉めた状態にします。ハンドルではなくマイナスドライバーで操作するタイプの止水栓であればドライバーを差して時計回りに回します。回しきれたらOKです。
それから古い止水栓を取り外し、新しい止水栓を取り付けますが、そのときは必ず水道メーターのところの元栓を止めます。
取り付け終わったら元栓を開けますが、最初に止水栓のハンドルは閉めた状態にしているので水が出てくることはありません。
それから、便器→タンク→シャワートイレの順で取り付けていきます。
ただしシャワートイレを取り付ける場合には配管の分岐金具を付ける作業があります。
分岐金具の取り付けは最後の配管の接続時でも問題ありませんが、トイレタンクを取り付ける前の方が作業スペースが広いのでトイレタンク取り付け前に分岐金具を取り付けてしまいましょう。
また、もっと繰り上げて止水栓交換のときに一緒に付けておいても問題ありません。

最後に止水栓に取り付けた分岐金具にトイレタンク、シャワートイレの配管を接続します。
止水栓を開け、通水します。
シャワートイレのプラグをコンセントに差し込みます。
トイレタンク、シャワートイレの動作を確認をして問題がなければ完成です。
完成したら水漏れがないかしっかり確認しましょう。
狭い部分や陰になる部分を見るために懐中電灯も使用します。
にじみ程度の水漏れでも床を傷めるような大きなトラブルにつながるので時間が許せば30分でも40分でもトイレに張り付いて確認することが大事です。
※今回取り付けた止水栓はトイレタンクの梱包に入っていたマイナスドライバー式ではなく、実際に使用する方のご希望で手で操作できるタイプの止水栓を取り付けてあります。
まとめ
ざっくりとですが、今回はトイレ交換の手順とポイントをご紹介しました。
- 必ず水を止めて作業をする。
- 止水栓は作業スペースが広いうちに交換する。
- いつもは出来ない場所の掃除を一緒におこなう。
- 施工説明書を面倒くさがらずに読む。
- 作業後は時間の許す限り点検する。
以上の5つは、トイレ交換を行う上での大事なポイントになります。
古いトイレも新しいトイレも型式によって具体的な作業方法は大きく変わりますが、この5つのポイントはどんなトイレの交換にも共通するポイントです。
トイレ交換するときにはこのポイントを抑えて事故やトラブルが無いように作業をしましょう。


