小さめ排水栓交換後の画像

キッチンシンクの排水口の部品は、キッチン排水栓と呼ばれています。

カゴや目皿がついている水が流れ込むところです。

シンクの水が流れ込むところはシンクの色とは違う色(一般的にグレー)になっているので別部品だとわかると思います。

汚れた水を流すところなので、汚れも溜まりやすくなっています。

部品が傷んで水漏れしているようなときには当然ですが、掃除をしても落ちないくらい汚れているような場合には新しい排水栓に交換してみましょう。

排水栓交換の理由

作業場所は、築20年ほど経過している集合住宅でした。

アパートやマンションなどの中には住居スペースを広くとるために小さめのキッチンシンクを使っているところがあります。

小さめのシンクでは、小さめの排水栓がついています。

キッチン排水栓の多くは、ポリプロピレンやABS樹脂などのプラスチック素材で作られています。

プラスチックはゴミ問題で世界的に問題視されていますが、多くの水道設備で使われています。

プラスチックは海水に入ると半永久的に分解されないと言われていますが、周囲の環境によっては数年で劣化してボロボロになることもあります。

今回の現場の排水栓は、建築当初から交換されていなかったためか水が流れ込む部分に亀裂が入っていました。

小さめ排水栓ヒビ割れ画像

少し見ただけでは気づかないくらいの小さな亀裂でしたが、キッチンで水を使うたびに数滴ずつ水漏れして収納内に水が溜まる状態でした。

排水栓交換前

最初に古い排水栓を取り外すためにシンク下の収納内を確認します。

排水管が、しっかりと排水栓に接続されています。

小さめ排水栓交換前の画像

集合住宅では詰まりが原因で排水管から水が溢れてしまうと階下に漏水してしまう可能性があります。

そのため排水栓との接続に一般家庭の多くで使われているような排水ホースではなく、排水管を直接排水栓に接続していることがほとんどです。

排水栓の真下から同じ太さの排水管が床下まで伸びています。

小さめ排水栓下側の画像

今回使用した排水栓は、SANEIというメーカーのH65という製品です。

小さめの排水栓の中では一般的なサイズです。

SANEI排水栓H65画像
SANEI H65

また、形状は全く同じように見えますが、H65-50という下側のネジサイズが一回り大きい製品もあります。

H65のネジサイズは「G1 1/2」、H65-50は「G2」になります。

記号の意味は全く理解していませんが、ネジサイズの小さいH65とネジサイズを変換するPH62-820というアダプターを持っていれば、どちらの場合にも対応できます。

ph62-820の画像
PH62-820

排水栓の取り外しと排水管の切断

SANEIのH65の中には排水栓を取り付けるための簡単な工具が同梱されているので、それを使って古い排水栓を取り外しました。

小さめ排水栓取り外し中の画像

キッチンの排水栓は排水トラップといって排水管の臭いが上がってくるのを止める仕組みになっています。

キッチンの排水栓を取り外すときにはトラップの中に少し水が残っているので、先に雑巾などで水を吸わせておくと取り外すときに収納内に水をこぼしたりしなくてすみます。

排水トラップは一般的に水が溜まる構造になっています。

この溜まっている水が臭い止めのための”フタ”の役割になります。

洗面台の下のパイプがクルっと曲げて作られているのも水を溜める構造の排水トラップになっているためです。

トイレの便器の中の排水の通り道も一度上に上がって下りるような作りになっています。

トイレの便器にいつも一定の量の水が溜まっているのは排水トラップになっているからです。

小さめ排水栓取り外し中下側の画像

排水栓を取り外した後に新しい排水栓のサイズに合わせて排水パイプも切断します。

取り付けるときに排水パイプを数センチ排水栓側に差し込む部分もあるのでその分長めに切ります。

長めといっても排水栓を横から入れることができるように少し短めにしておきます。

今回はアダプターも取り付けるため、その分も短くして切りました。

排水パイプは塩化ビニルという素材です。こちらもプラスチック素材です。

建物によっては金属素材の排水パイプの場合もあります。

今回は塩化ビニルだったのでシャーパーと呼ばれる専用のノコギリに塩化ビニル用の刃をつけて切断します。

シャーパーの画像
シャーパー

専用のノコギリに切断する素材に合わせた刃を使うのが一番ですが、専用のノコギリがなくてもプラスチック素材なので普通のノコギリでも切断することはできます。

取り付ける部分が傷んでいるときの対応

排水栓を取り外した時に排水栓を取り付けるシンクのフチが傷んでいないか確認するようにしましょう。

今回は問題ありませんでしたが、まれに取り付けるフチの部分にサビて穴があいていることがあります。

シンクのステンレスはサビに強い素材ですが、強いというだけでサビないわけではありません。

もし、穴があいていたり欠けていたりすると新品の排水栓に交換しても水漏れしてしまいます。

そういった場合にはアルミテープを小さくちぎって穴の部分や欠けている部分に貼って補修してから排水栓を取り付けるようにします。

新しい排水栓の取り付け

新しい排水栓の取り付けは同梱されている専用の工具で行います。

排水栓とアダプターを組み合わせてから排水パイプに差し込み、先にシンク側をしっかり取り付けます。

小さめ排水栓交換後の画像

キッチン排水栓H65の下にはアダプターのPH62-820を挟んでパイプと接続しています。

シンク側がしっかりとりつけられたら排水パイプとアダプターの間のナットを締め付けます。

工具を使って締め付けるとナットが割れてしまうことがあるので、手締めします。

あんまり力を込めて締め付けると、せっかく取り付けたシンク側の排水栓が回ってしまうので注意しましょう。

小さめ排水栓交換後下側の画像

まとめ

今回は集合住宅のミニキッチンで排水栓の交換をしました。

ミニキッチンでは一般的に小さめの排水栓が付いています。

小さめの排水栓は3,000円くらいで買うことができます。商品の中に取り付けるための簡単な工具も入っているので自分で専用工具を揃えなくても作業にチャレンジすることができます。

ただ、集合住宅の場合排水パイプと隙間なく接続されていることが多いので作業は少し大変です。

排水栓を外してみたらシンクの取り付け部分が傷んでいた、排水パイプを短く切りすぎてしまったなどのトラブルも想定して補修部品を揃えてから作業するほうがいいと思います。